「個人向け国債って、実際いくら利息がもらえるの?」。金利が上がってきたと聞いて、気になっている方も多いと思います。
- 実際に受け取れる利息と手取りの金額
- 元本割れしないかという不安
- 変動10年・固定5年・固定3年のどれを選ぶかの迷い
- 急にお金が必要になったときに引き出せるかどうか
個人向け国債って、買ったら利息はいくら入ってくるんですか?
我が家は180万円分買って、半年後に入ってきた利息は手取りで9,914円でした。
2026年1月にSBI証券で変動10年を申し込み、8月に最初の利息を受け取りました。その後、利率は年1.39%から年1.80%に上がり、次の利息は手取りで約1万2,900円になる見込みです。
この記事では、利息と税金の内訳、変動10年を選んだ理由、SBI証券での買い方、買う前に知っておきたい注意点を、実際の金額で紹介します。
利率などの制度の情報は、2026年9月24日時点で財務省「個人向け国債」の公表内容を確認しています。利率は毎月変わるので、購入前に最新の利率を確認してください。
個人向け国債180万円の利息は半年で9,914円


2026年1月に申し込んだ個人向け国債(変動10年・180万円)の最初の利息は、2026年8月17日に入金されました。税引き前は12,441円、税金を引いた手取りは9,914円です。
購入した金額とタイプ
購入したのは第190回の個人向け国債(変動10年)で、額面は180万円です。SBI証券の「個人向け国債デビューキャンペーン」にエントリーしたうえで2026年1月10日に申し込み、財務省の発行条件どおり2026年2月16日に発行されました。個人向け国債は1万円から買えますが、我が家は当面使う予定のないお金をまとめて移しました。
最初の利息は満額より少し少ない12,441円
利率は年1.39%だったので、半年分の満額は「180万円×1.39%÷2=12,510円」です。実際に入金されたのは12,441円で、69円少ない金額でした。
これは、最初の利息が「実際に持っていた期間」の分だけ支払われるためです(財務省)。発行日の2月16日から利払日の8月15日までは、半年に1日足りません。また、8月15日が土曜日だったので、入金は週明けの17日になりました。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 額面 | 1,800,000円 |
| 適用利率(年率) | 1.39% |
| 利息(税引き前) | 12,441円 |
| 所得税 | 1,905円 |
| 住民税 | 622円 |
| 手取り(実際の入金額) | 9,914円 |
手取り9,914円の内訳
税引き前の利息12,441円から、所得税1,905円と住民税622円、合わせて2,527円が引かれました。これは、利息にかかる税率20.315%(所得税15.315%+住民税5%)どおりの金額です。SBI証券の特定口座(源泉徴収あり)で持っているので、税金は自動で引かれ、自分で手続きすることはありませんでした。
2回目からは利率が1.80%に上がった
変動10年は、半年ごとに利率が見直されます。財務省の公表では、2026年8月16日〜2027年2月15日の利率は年1.80%で、最初の1.39%から上がりました。
180万円×1.80%÷2で計算すると、2027年2月に入る2回目の利息は税引き前16,200円、手取りは約12,900円の見込みです。
半年分の手取りの利息は「額面×年利率÷2×0.79685」で目安が出せます。発行日が15日より後になった回は、最初の1回の利息が実際に持っていた期間の分になるので、少し少なくなります。
個人向け国債を選んだ理由


新NISAで積み立てているお金とは別に、「3年以上は使う予定がないけれど、大きく減ると困るお金」の置き場所を探していたからです。定期預金と比べたうえで、金利が上がってきたタイミングだったことも決め手になりました。
当面使わないお金の置き場所
我が家には、新NISAの積み立てとは別に、しばらく使う予定のない現金がありました。株や投資信託に全部回す勇気はなく、かといって普通預金のままでは利息がほとんどつきません。元本が減らず、普通預金より利息がつく置き場所を探していました。


定期預金と比べた結果
定期預金も途中で解約すると利息が減るので、すぐには使わないお金を置く点では個人向け国債(1年間は換金できない)と大きく変わりません。我が家の180万円なら、定期預金でも預金保険(1つの金融機関につき元本1,000万円まで保護)の範囲内です。それでも個人向け国債を選んだのは、国が元本と利息の支払いを約束している安心感があったからです。
金利が上がってきたタイミング
申し込んだ2026年1月の時点で、変動10年の利率はすでに1%を超えていました。数年前まで最低の0.05%が続いていたことを考えると、金利が上がっているうちに一部を移しておこうと考えました。ただし、変動10年は金利が下がれば利息も減ることは分かったうえで選んでいます。
変動10年・固定5年・固定3年の選び方


個人向け国債には3つのタイプがあり、我が家は変動10年を選びました。金利が上がっている時期だったことと、お金を使う時期が決まっていなかったことが理由です。
3タイプの違いと今月の利率
変動10年は、半年ごとに利率が見直されるタイプです。固定5年・固定3年は、買ったときの利率が満期まで変わりません。
| タイプ | 満期 | 利率の決まり方 | 2026年9月募集の利率 | 向いているお金 |
|---|---|---|---|---|
| 変動10年 | 10年 | 半年ごとに見直し | 年1.95% | 使う時期が決まっていないお金 |
| 固定5年 | 5年 | 満期まで固定 | 年2.24% | 5年後までに使う予定のお金 |
| 固定3年 | 3年 | 満期まで固定 | 年1.96% | 3年後までに使う予定のお金 |
※2026年9月募集分の利率(税引き前)。出典:財務省「個人向け国債の発行条件等」(令和8年9月2日)
変動10年を選んだ理由
金利が上がっている時期は、半年ごとに利率が見直される変動10年のほうが、その分の利息を受け取りやすくなります。また、このお金をいつ使うか決めていなかったので、5年・3年で区切るより10年のほうが合っていました。
変動10年は金利が下がると利息も減る
変動10年は、金利が上がれば利息が増える一方で、金利が下がれば利息も減ります。申し込んだときの利率が10年間続くわけではないので、この選択がよかったかどうかは10年たつまで分かりません。利率の高さだけで選ばず、この点も分かったうえで選んでいます。
SBI証券での個人向け国債の買い方


個人向け国債は、証券会社のほか、ゆうちょ銀行や地方銀行などでも買えます。我が家はネット証券のSBI証券で申し込みました。実際の手順と、初めて買う人向けのキャンペーンを紹介します。
口座開設から申し込みまでの流れ
我が家はSBI証券の口座をすでに持っていたので、新しく口座を作る必要はありませんでした。手順は次の4つです。
- SBI証券の口座の用意(ない場合は証券総合口座を無料で開設)
- サイトの「債券」メニューから個人向け国債のページへ移動
- 募集期間中(第190回は2026年1月8日〜1月30日)に、タイプと金額を入力して注文
- 発行日(第190回は2026年2月16日)に購入が確定
個人向け国債デビューキャンペーンの利用
申し込みの前に「個人向け国債デビューキャンペーン」にエントリーしました。個人向け国債を初めて買う人が、条件を満たすと現金を受け取れるキャンペーンです。エントリーを忘れると対象外になるので、初めて買う場合は、申し込み前にキャンペーンページを確認してください。キャンペーンの内容や期間は募集ごとに変わります。
手続きはほとんど迷わなかった
SBI証券で株や投資信託を買ったことがあったので、手続きはほとんど迷いませんでした。ただ、個人向け国債は株や投資信託とは別の「債券」メニューにあるので、初めての人はページを見つけるまで少し時間がかかるかもしれません。ページが見つかれば、あとは金額を入れて確定するだけです。
個人向け国債を買う前に知っておきたい3つの注意点


実際に買って半年持ってみて、購入前に確認しておいてよかったと感じた点が3つあります。換金のルール、税金、途中で換金したときの金額です。
1年間は換金できない
個人向け国債は、発行から1年間は原則として換金できません(持ち主が亡くなった場合や大きな災害にあった場合は例外があります)。我が家の180万円も、2027年2月15日の2回目の利払日までは引き出せないお金です。買う前に、最低1年は使わないお金かどうかを確かめておきましょう。
我が家では、生活防衛資金(急な出費に備える貯金)を個人向け国債で持っています。ただ、すぐに使えることが大事なお金なので、換金できない1年間は、普通預金にも厚めに現金を残しています。
利息には毎回20.315%の税金がかかる
新NISAで得た利益には税金がかかりませんが、個人向け国債の利息には、受け取るたびに20.315%の税金がかかります。個人向け国債はNISA口座では買えないので、この税金は避けられません。
途中で換金すると利息2回分ほどが引かれる
発行から1年たつと途中で換金できますが、そのときは「直前2回分の利息(税引き前)×0.79685」が差し引かれます。0.79685は税金を引いた割合なので、直前2回分の手取りの利息とほぼ同じ額が引かれると考えると分かりやすいです。我が家はまだ換金していませんが、財務省の個人向け国債シミュレーションで、換金したときの金額の目安を事前に計算できます。
個人向け国債が向いている人・向いていない人


個人向け国債は、誰にでも合う商品ではありません。半年間持ってみて感じた、向いている人と向いていない人をまとめます。
個人向け国債が向いている人
- 元本が減らないことを一番に考えたい人
- 1年以上使う予定のないお金があり、普通預金より利息がほしい人
- 株や投資信託の値動きが不安な人
安全さと、預金より少し高い利息のバランスを取りたい人に合っていると感じました。
個人向け国債が向いていない人
- 1年以内に使う予定があるお金
- 値上がりで大きく増やしたいお金
また、新NISAの非課税枠をまだ使い切っていないなら、税金がかからない新NISAを先に考えたほうがいい場合が多いです。個人向け国債は新NISAの代わりではなく、新NISAとは別の「守りのお金」の置き場所と考えています。
迷ったら少額から試すのもあり
個人向け国債は1万円から買えるので、いきなり大きな金額を移すのが不安なら、まず少額で買って、申し込みから利息の入金までを一度経験してから金額を増やす方法もあります。
個人向け国債のよくある質問


買う前に気になりそうな点を、制度のルールと我が家の例を合わせてまとめました。
個人向け国債はいくらから買えますか
1万円から、1万円単位で買えます。我が家は180万円をまとめて買いましたが、1万円や10万円から始めることもできます。
個人向け国債はNISA口座で買えますか
いいえ。個人向け国債は新NISAの対象ではないので、NISA口座では買えません。特定口座か一般口座で持つことになり、利息には20.315%の税金がかかります。
SBI証券以外で買っても金利は同じですか
はい。個人向け国債の利率は財務省が全国一律で決めているので、銀行や郵便局など、どこで買っても同じです。違いが出るのは、キャンペーンの有無や口座の作りやすさです。
個人向け国債は元本割れしますか
満期まで持てば、元本は全額戻ります。発行から1年たてば途中で換金できますが、そのときは直前2回分(約1年分)の利息にあたる額(税金を引いたあとの額)が差し引かれます。そのため、換金で受け取る金額だけを見ると、額面を少し下回ることがあります。ただ、差し引かれるのはすでに受け取った利息の分なので、それまでに受け取った利息と合わせれば、元本を下回ることはありません(財務省のパンフレットでも「元本割れなし」と案内されています)。
個人向け国債の利息は確定申告が必要ですか
特定口座(源泉徴収あり)で持っていれば、利息を受け取るたびに税金が自動で引かれるので、原則として確定申告はいりません。我が家もこの方法で持っています。
まとめ:180万円で半年の手取りは9,914円
個人向け国債(変動10年)を180万円分買い、半年後に受け取った利息は税引き前12,441円、手取り9,914円でした。2回目からは利率が1.80%に上がり、手取りは約12,900円になる見込みです。
- 変動10年・180万円で、最初の利息は手取り9,914円
- 利息には毎回20.315%の税金、1年間は換金不可
- 新NISAの代わりではなく、当面使わない守りのお金の置き場所
気になった方は、まず財務省のページで今月の利率を確認し、1年以上使わないお金がいくらあるかを家計で確かめてみてください。180万円を含めた我が家の資産全体の内訳は、次の記事で公開しています。






